プロフィール

写真 1951年生まれ。
大学卒業後、大学病院に勤務。日本漢方を独学する。
劉渡舟(りゅうとしゅう)教授、任応秋(にんおうしゅう)教授の講義を1980年に受講。
1984年から漢方薬局を開設し、中医学による治療を開始。
江戸期の日本漢方の専門書、中国の古典、専門書を参考に独学。
かつての中医学の名医による、治療記録を分析し当方の治療を検討。

西洋医学にも限界があります

西洋医学の治療はステロイド(副腎皮質ホルモン)が軸になっています。
例えば、感染症には抗生物質が有効ですが、抗生物質に頼り過ぎてしまうと多剤耐性菌が現れてしまいます。
あるいは結核に対する抗結核剤のように、抗結核剤がきかない結核が新たに現れてしまったりします。インターフェロンも同様です。
臓器移植には免疫抑制剤が必須ですが、骨髄抑制(赤血球以下の減少)を考えると、臓器の寿命は限られてしまいます。

現代人の病態には、古典中医学・漢方薬の処方では限界があります

中国医学、漢方共に、傷寒論、素問などの古典は共通します。
現在、学者による古典の分析が行われていて、この研究論文を広汎に読んで見た結果、これらの古典に記載されている処方はすべて、歴史的役割を終了していることが理解できました。
例えば、葛根湯、当帰芍薬散、小柴胡湯、桂枝伏令丸など。

生薬による治療は中近東がルーツ

中近東に紀元前に医療都市が存在し、当時のカルテが残っています。中国から留学生が派遣され当時の生薬治療を学習し、中国に持ち帰っています。留学生の持ち帰った生薬が、中国の生薬治療を飛躍的に豊富にしたと言えます。
また、生薬は馬王堆遺跡から発掘され、日本にも正倉院に伝わって現在も残っています。

現代人の病態に効果がある生薬の処方を開発。

今後、問題になるのは現代人の疾患をどのように考え、治療するかを考案しなければならないと考えました。
皆さんが知っているのは草根木皮、これ以外に、鉱物、動物薬などがあり、各時代の治療記録が残っています。
現代人の病態を考え、紀元前から蓄積された有効性が高く、副作用がない生薬を用いて治療する必要性があると考えました。
現代人の病態、病因は基礎体温の下降=低体温症⇒赤血球数、ヘマトクリットの減少、白血球の減少、血小板の減少として、把握できます。
よって、基礎体温=蛋白質代謝に働きかけること。中医学の用語では補脾(ほひ)といいます。
食べて、吸収し、排泄し、基礎体温=蛋白質代謝に働きかけて、骨髄機能、赤血球、白血球、血小板、ヘマトクリットを基準値に引き上げことに効果がある生薬の処方を開発いたしました。
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